【初心者向け】バイクの住所変更手続き方法を徹底解説【原付から大型バイクまで】

引っ越し

引っ越し時に「よく分からない」「面倒そうだなあ」と思う手続きの筆頭にバイクや車のナンバープレートの変更が挙げられると思います。

「平日に時間とれないし、やっていない人もいるからいいかな。」と思い後回しにしがちです。

しかし、この記事をご覧の皆様は「ちゃんと住所変更するぞ!」「今回からはちゃんとするぞ!」という方だと思います。

そんな「初めてバイクの住所変更を自分でやってみる!」という方に向けて、実体験と公式の情報をもとに、必要書類や申請方法、注意点などを順を追って解説していきます。

記事は「手続き編・125cc以下(原付含む)」「手続き編・126cc以上」「運搬方法編」3本立てで構成されています。

該当の項目に目次からジャンプできますのでぜひ参考にしてください。

なお、この情報は2021年3月時点でのものになります。

原付&125cc以下のバイク

役所で行える簡単な手続きで、さらに同一市町村内での引っ越しの場合は手続きすら必要ありません

ナンバープレートが変わる人だけ手続きが必要だと思ってください。

引っ越し前の役所で「廃車の申告(この市ではもう使いませんという申請のこと)」をする方法としない方法がありますが、どちらでも引っ越し後の役所で「登録(新しい市で使いますという申請)」をします。

なので「廃車してないどうしよう~」と慌てなくて大丈夫です

むしろ新しい役所での手続き一つで完結するので廃車の手続きはしなくていいのかなと思います。筆者自身引っ越し前の役所で手続きをしたことはありません。

この記事では引っ越し後の手続きだけ行う場合の方法をご紹介します。

必要なものは、

・標識交付証明書

・ナンバープレート(取り外して窓口へ)

・身分証明書(免許証など本人が確認できるもの)

・印鑑(認印OK)

・委任状(本人以外の場合)

これらを役所の窓口に提出すれば、新しいナンバープレート新しい標識交付証明書が発行されます。

標識交付証明書は自賠責保険証と一緒に車体に備えておきましょう。

保険会社へ各種登録情報の変更の旨も忘れずに連絡してください。

このように手続き自体は簡単ですが、色々な意味で自転車と同格の扱いを受ける原付。

バイクには全く興味がなく、移動手段として持っているだけの人も多いはずです。

そんな人ほど、いざとなったら分からないことだらけ&頼れる人は誰もいない状態になると思います。

筆者&友人が住所変更の際に「困った!」と思ったことを備忘録として残しますので、参考にしてください。

標識交付証明書をなくしてしまった方

まずは自賠責保険証入れを確認してみてください。ここが基本的な保管場所です。

紛失した場合は再発行してもらうべきですが、引っ越し後に前の住所の役所まで行く、、なんてことはしなくて大丈夫です。

新しい住所の役所で紛失してしまった旨を伝えましょう。

担当者が前の役所(ナンバープレートの役所)へ確認してくれます。その分待ち時間は長くなってしまいますが、我慢してください。

なくしてしまったという人、意外と多いみたいです。

ナンバープレートが錆び付いて外れない方

普通自動車のナンバープレートとは違い封印されていないので、プラスドライバーだけで取り外すことができます

と、多くの場合簡単に書いてありますが、「どのサイズを買えばいいの?」「錆びてて動かない、、、」となるかもしれません。

実はプラスドライバーJIS規格というちゃんとしたサイズ規定があり、下記の表のように4サイズの展開があります。

プラスドライバーの規格No. 0No. 1No. 2No.3
ネジのサイズ1.4~2.6 mm2.0~2.6 mm3.0~5.0 mm5.1~8.0 mm

プレートの交換に使用するのはこの中で一番大きな3番のドライバーです。

実際に原付のナンバープレート交換に筆者が使ったものがこちら。

#3のプラスドライバー

値段もピンキリで大手通販サイトでは数千円するものもありますが、筆者が使用しているものはホームセンターで500円くらいのものでした。

ちなみに家具の組み立て等にも活躍してくれますので、1本あって損はないと思います。

値段の差は持ち手の性能ですので、上記のような使用用途でしたら安価なもので十分です。

この他にほしいアイテムがこの2種類です。

・錆落とし(55-6など)

・10mmのレンチ

プレート取り付け部の構造は図のようになっており、プラスドライバーだけでは「共回り」してしまいます。

共回りのイメージ

共回りとはネジが緩む(締まる)ことなく下のナットも一緒に回ってしまう状態を指します。

ナットが固定されておらずフリーに回るために起こる現象です。

錆て固まっているとこの共回りしかせずに外せなかったり、取り付け時も強固に取り付けられない等の弊害が出てきます。

そこでこのレンチでナットを抑えてあげるのです。レンチは「10mm」のものを使用します。

レンチにも種類がいくつかありますが、ナンバープレート取り付け部の裏側は入り組んだ構造をしており、うまく抑えるためには「メガネレンチ」と呼ばれる種類のものをおすすめします。

メガネレンチ 12mm(左)、10mm(右) プレート交換には10mmを使用

実際に筆者が使用したレンチはこれです。このように曲がった形状をもつレンチを「メガネレンチ」と呼びます。

これは数千円とちょっとお高い上に、日常生活ではプレート交換時以外出番はありません。。。

ドライバーで外せるようでしたらわざわざ購入する必要はないかなと思いますが、筆者の場合、野外にカバーもかけず放置してしまい、錆び付いてドライバーだけでは対処できませんでした。。

取り外したネジたち

住所変更せずにA市→B市→C町→D市と引っ越し。A市→D市への住所変更は?

ついつい怠りがちなナンバープレートの交換。

住所変更せずにA市→B市→C町→D市と引っ越しをしてきたけど、「今回こそはちゃんと住所変更するぞ!」という人もいらっしゃると思います。

筆者はまさにこのパターン。ネットで調べても情報が出てこない!困った!

結論から言うと、できまし!!!!

担当のお姉さん曰く、「よくあること」だそうで、、、。

A市の情報は標識交付証明書に記載されており、新住所の申請用紙にはC町とD市の情報を記載しました。

年のためA市の住所も併記してほしいと言われましたが、特にトラブルも発生せずに新しいプレートを発行してもらうことができました。

これは市役所の管轄になるため住民票の移動に伴って住所が把握できる(納税通知がちゃんと来る)そうで、バイクの情報(ナンバープレート)的にはA市→D市、申請的にはC町→D市がまかり通るそうです。

※もちろん、法律上はよくないことです。

125cc以上のバイク

126cc以上をお持ちの方は通勤通学で使っていたとしても、「趣味」の色合いが濃くなってくると思います。

そのため書類をなくされている方はグンと少なくなるらしいです。

手続きは上記のバイクに比べ少し面倒で、「陸運局」で行います。車と同じですね。

注意点として、管轄の陸運局が変わらない場合でも住所変更が必要です。

この陸運局ですが、数が少ない&平日の8:45~16:00のみの受付となっており、平日仕事や学校がある人にとってはなかなかハードルが高いです。

管轄の陸運局は下記リンクからお探しください。

自動車:全国運輸支局等のご案内 - 国土交通省
国土交通省のウェブサイトです。政策、報道発表資料、統計情報、各種申請手続きに関する情報などを掲載しています。

必要書類は排気量によってことなります。

これは排気量によって車検の有無が法律で定まっているためです。

軽二輪・126~250cc の住所変更に必要な書類はこちら

・軽自動車届出済証

・自賠責保険証明書(有効期限内のもの)

・新住所の住民票(3か月以内)

・印鑑(認印OK)

・ナンバープレート(変更になる場合のみ)

・新規ナンバープレート代 600円(変更になる場合のみ)

・委任状(本人以外の場合)

管轄の陸運支局が変更になる(ナンバープレートが変わる)場合とそうでない場合によって、陸運局で記入する書類が異なります。

現地の住所変更の案内に従えばまず問題ないでしょう。

また、バイクで陸運局まで行き、その場でナンバープレートを外して手続きされる方も多いそうです。

小型二輪・251cc~ の住所変更に必要な書類はこちら

・自動車検査証(車検証)

・自賠責保険証明書(有効期限内のもの)

・新住所の住民票(3か月以内)

・印鑑(認印OK)

・ナンバープレート(変更になる場合のみ)

・新規ナンバープレート代 600円(変更になる場合のみ)

・委任状(本人以外の場合)

「小型二輪」という名前の区分ですがたとえ750ccの大型バイクであってもこの手続き上は「小型二輪」とされます。

251cc以上のバイクには車検が必要となりますので、住所変更には車検証の提示が必須です。

こちらも現地の案内に従えば手続きはスムーズに行えるはずです。

このように、持ち物や手続き自体は何ら難しくないのですが、やはり忙しい現代人にとっては平日の受付時間内に出向くことが最大の難関のように感じます。

どうしてもお休みが取れない方は代行業者も検討してみてください。

運搬方法について

手続きの下調べとしてご覧いただいている方の中には、まだ運搬方法を確定していない方もいらっしゃるはずです。

運搬方法は大きく分けて、「①引っ越し業者に頼む」、「②専門の業者に頼む」、「③自分で運転して運ぶ」の3つの方法が挙げられます。

バイク運搬方法の種類

楽なのは引っ越し業者、安上がりなのは自分で運ぶ方法です。

引っ越し業者に頼んでも実際に運ぶのは専門の業者の場合が多いです。

そのため品質に差はありませんが、仲介手数料として料金が発生します。

専門業者に自分で別途頼む場合、スケジュールの調整や業者探しなど人手間かかってしまうことが欠点ですが、引っ越し業者に頼むよりは安価です。

また、業者によっては陸運局での手続きもオプションで実施してくれるところもあるので、愛車のサイズや手続きの煩雑さ、自身のスケジュールと相談して決めてください。

ちなみに筆者は、原付と一緒の引っ越し計6回のうち1度だけ専門の業者を利用し、他は全て自分で乗って運びました。

理由は下記のとおりです。

・勤め先が負担してくれる引っ越しプランではバイクの運搬が不可だった

・専門の業者の受け取り日と自身の都合が合わなかった

・運転できる範囲内の距離だった

筆者の場合、全て関東圏内での引っ越しだったため、最長7時間の運転で済んでいます。

節約のためというより、そうせざるおえない状況でしたが、例えば山口から青森だったらさすがに運べません。

一度売却して、引っ越し先で別のバイクを購入するのも一つの手だと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

面倒に思えるバイクの住所変更手続きですが、書類は車体に備えているものが多く、手続きも全く難しくありません。

また、125cc未満のバイクであれば、市役所で他の引っ越し手続きと一緒にできる点も嬉しいです。

何か書類をなくしてしまって、手続きができないようであれば、まずは管轄に相談してみてください。

やはり運搬にしても住所変更にしても、最大の難関は時間の確保だと思います。

慣れない土地でなかなか難しいかと思いますが、余裕を持って事故のないよう陸運局や市役所に出向いてください。

個人的にはWebや郵送で完結できるようになってくれると非常にありがたいです。

そのような情報がありましたらまた記事を更新したいと思います。

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